ハードル走の指導について

よくある質問をまとめました

ハードル走を初めてやる方へのアドバイスとなれば幸いです




そもそもハードルの学習では何を教えればいいの?

「小学校学習指導要領解説 C陸上運動」(P69)にもあるように、小学校段階では、ハードルを『リズミカルに走り越える』ことを技能目標に設定しています。

そのため、ハードルを走り越す際にブレーキがかからないように、

①踏み切り位置と振り上げ足

②前傾姿勢で走り越すこと

③3歩のリズムで走り越すこと

の3つに指導内容を絞り、学習を展開していくのが良いです。




ハードルをリズミカルに走り超えるためのポイントとは?

①振り出し脚の動きづくり

→ ハードルの横を歩行動作

②抜き脚の動きづくり

→ハードルの横を歩行動作

③駆け足動作で抜き脚の動きづくり

→1~2歩の助走を付け、抜き脚の動きを駆け足動作で行います。

④リズミカルな脚の切り替え動作

→3~5台を使用し、1~2歩の助走から1歩ハードルを行います。

練習方法は?

①・前傾姿勢で引き上げてきた脚を、前方に振り出し障害物を越えます。

・ハードルの上をひざ部分が越えるとき、できるだけひざを真直ぐに伸ばします。

・越えたら、重心の下に向けて引き下ろします。

②・床を蹴った脚を横にまわして、障害物を越えます。

・自分の腰の高さを基本に、ひざ・足首を直角に曲げて引き出します。

・ハードルを通過したら、歩く動作に戻していきます。その時、ひざよりかかとが前に出ないようにします。

③・1~2歩の助走を付け、抜き脚の動きを駆け足動作で行います。

④・抜き脚が着地と同時に、踏み切り脚になります。

・リズミカルな切り替え動作を身に付けます。

抜き足の指導はしなくてもいいの?

ハードルをより速く走り越すためには、抜き足の技能が必要です。

しかし、小学校での学習のハードルの高さでは、抜き足を意識せずとも、リズミカルに走り越すことができます。

そのため、抜き足を指導することよりも、リズミカルに走り越すための3つの技能(前述)の定着が重要だと考えます。学習指導要領を見ても、抜き足の指導については中学校学習指導要領解説に記載されています。

ただし、学習が進み、ハードルの高さを上げたときに抜き足が引っ掛かるということが生じてきます。その時には、抜き足の指導が必要になってくるでしょう。

ハードルの高さ(高学年)は何㎝が適しているの?

5年生

44㎝から始めるとよいでしょう。

またぎ越す時の恐怖心が軽減でき、走り越していくための課題も易しいことから、ハードル走の導入に適しています。

また、44㎝のハードルでも恐怖心がある児童には、小型ハードル(段ボールやペットボトル)を活用した活動が適しています。

6年生

52㎝から始めるとよいです。

はじめのうちはすべてのハードルを52㎝に設定するのではなく、第1ハードルを52㎝に設定し、第2ハードル以降はミニハードルや44㎝のハードルを交ぜることで、ハードリング技術を高めながら、インターバルを同じ歩数で走ることを意識させます。

ハードリング技術が高まり、インターバルを同じ歩数で走ることができたら、第2ハードル以降を高くしていきます。

60㎝のハードルは使わないのですか?

60㎝のハードルは、小学校で使用する場面は少ないと考えます。

52㎝のハードルで課題がなくなった児童に取り組ませてもよいです。多くの児童にとって難易度が高すぎると思われます。

都内中学校でのハードル走の授業でも、1、2年生は60㎝、3年生は70㎝の高さで行っているところが多いようです。

小学校段階で無理をして60㎝の高さで行う必要はないと考えます。