低学年向けのマットを使った運動遊びの紹介です。それぞれ「技能ポイント」「中・高学年への発展」「備考」を注意書きとして載せます。
ゆりかご
技能ポイント
・あごを引いて、背中を丸くする。
中・高学年への発展
前転・後転へ発展
備考
◇転がる遊び
紅白玉を使って取り合いやリレーなどの遊びができる。
前転がり
技能ポイント
・強く足を蹴り、足先を高く上げて、振り出す。
・スムーズに回れるようにする。
・手を使って、起き上がっても良い。
中・高学年への発展
大きな前転へ発展
→足が高い状態を維持したまま、回転できるようにする。
備考
◇転がる遊び
前方への回転感覚を身に付けることをねらいとする。
後ろ転がり
技能ポイント
・回る感覚をつかめない児童が多い。ゆりかごで体が回転しようとする感覚をつかめるようにして、後ろにまっすぐ回るようにする。
・体を丸くして、尻・腰・背中・後頭部の順番に接地していく。
中・高学年への発展
大きな後回転へ発展 →大きな動きから体を丸くして、尻・腰・背中・後頭部の順番に接地していく。
備考
◇転がる遊び
坂道や補助をして感覚をつかませる。
支持での川跳び
技能ポイント
・腰を十分に高くあげられるようになる。
・膝を曲げるとバランスよくとびこえることができるようになる。
・手、肩、背中が一直線になるようにする。
中・高学年への発展
側方倒立回転へ発展
→踏み切りや足の蹴り上げを強くできるようにする。
備考
◇切り替えし・逆立ちの遊び
技を連続させたり向かい合って同じ(違う)方向に移動したりする遊びができる。
背支持倒立
技能ポイント
・肘はまげ、手は腰を確実に支持できるようにする。
・手と足の着地位置が長いと不安定になることから、体を小さくして足をあげるようにする。
・背中の線を垂直になるようにすると、体線が垂直に上に伸びるようになる。
中・高学年への発展
倒立へ発展
・腰を高い位置に上げることができるようにする。
・体の線をのばす。
側方倒立回転へ発展 ・踏み切りや足の蹴り上げを強くできるようにする。
備考
◇逆立ちの遊び
首を支点にして、体を伸ばした逆位の体勢をつくる。 肘でマットを押さえ、手で背中をしたから支えて、逆位の姿勢を安定させる。背中の線を垂直になるようにすると、体線が垂直に上に伸びるようになる。
ウサギ跳び
技能ポイント
・腰・足のラインが高く上にあがるような感覚を高める。
中・高学年への発展
うさぎ跳びから直立立ちへ発展
・体を持ち上げた感覚から腕の突き放しの勢いだけで立ち上がることができる。
かえるの足打ちへ発展
・手はパーの形で行う。
・肘はのばすと良い。 ・視線は手より前方を意識する。
備考
◇逆立ちの遊び
だるま転がり
技能ポイント
・体育座りの状態から背中、首、後頭部とマットにつけていき、つま先を頭の上に上げていきマットにタッチする。 ・背中を丸めながら起き上がる。
中・高学年への発展
後転へ発展
・体を回転する感覚が身に付くと足をまげて、体を回転し、後転につなげ る。
備考
◇転がる遊び
マットを正方形に広く敷き、数人同時にいろいろな方向に転がる遊びができる。
かえるの足打ち
技能ポイント
・両手を肩幅に開いてマットに足を着き、両足でマットを強く蹴って腰を高く上げる。
・初めのうちは、足をあげる指導だけで良い。
・できるようになったら、片足踏み切り、足を打つ回数を増やす。
中・高学年への発展
倒立へ発展
・体をまっすぐにして姿勢の維持を行うことで、倒立へつなげていく。
腕立て横跳び越しへ発展
・腰、足を高く上げること、自重を手 で支えること、重心の移動ができるようになることの3点をふまえて発展させていく。
備考
◇逆立ちの遊び
壁のぼり逆立ち
技能ポイント
・肋木や壁を使用して、足を高い位置に上げながら、手を壁に近付けていく。
・壁だけでは危険で、補助なしでは難しいが、台や肋木があることで児童が一人で練習することができる。
中・高学年への発展
倒立へ発展
・体をまっすぐにして姿勢の維持を行うことで、倒立へつなげていく。
備考
◇逆立ちの遊び
腕立て横跳び越し
技能ポイント
・両手を着いた状態から両足で強く踏み切り、腰を高く上げる。
・両手に体重をしっかりとのせて、体を移動させる。 ・おなか、せなかを伸ばしたまま、両足で着地する
中・高学年への発展
側転への発展
・手足の着く方向、着く順番を確認することで側転に結びつく。
備考
◇切り替えし・逆立ちの遊び
ブリッジ
技能ポイント
・マットの上に仰向けになり、膝を曲げる。肘は耳の横に曲げて付ける。肘と膝を伸ばして、お腹を上方に上げていく。
・ペアの人の背中を支えにして、技への支援をする方法がある。
中・高学年への発展
倒立ブリッジへ発展
・倒立からブリッジに移行し発展技として扱う。
備考
◇逆立ちの遊び