掃除を一生懸命させるために




掃除を一生懸命させるには

掃除はめんどうであり、必要と思っていてもやりたくないことの上位に入るものです。

しかし、たとえそうであっても、週に3~4回、15分程度の活動に全力を尽くせなくて、他のどんな活動に力を注げるのでしょうか。

世の中のほとんどの活動は、以下の3つを備えています。それは清掃活動と同じ要素です。

①めんどうである。

②やりたくないものである。

③でも、やらないといけないものである。

例えば、大好きなスポーツの練習であっても、絶対にやりたくない、きつい練習メニューがあります。スポーツクラブや中学の部活では、掃除をさぼる子は、きつい練習をさぼったり、手を抜いたりします。

好きなスポーツだから、嫌な事もやるのではないのです。やりたくないものはしないという習慣がついてしまっているのです。

小学校で掃除を全力で取り組める子は、①②③のうちの「①めんどうである」「②やりたくないものである」を、もともと感じていない子が多いです。つまり「③やらないといけないものである」という気持ちを常にもっている子です。いえ、「やらないといけない」とさえ思っていません。「やるのが当たり前でしょ」と思っているのです。 「どんなこともやるのが当たり前」という考えが、長い間の習慣として体に染みついているのです。

どんなことも全力で取り組み、努力を怠らないのなら、そんな子が中学校で伸びないわけがありません。小学校は、内容が簡単だから、適当に要領よく、ごまかしたりしても、理解力がある程度あればできてしまうのです。

しかし、それで安心してしまい、努力をする習慣がついていなかったり、丁寧に取り組む習慣を育ててこなかったりすると、高学年から中学校にかけて伸び悩む子がでてきてしまいます。

小学校のときの成績や活動と、中学校の成績や活動が重ならない場合が多いのは、自立や自律、責任がよリー層大きな意味をもつ中学では、素質や才能より、努力の総量がものを言うからです。

子ども達の未来の成長のためにも、私たちは、子ども達に正しい生活習慣や正しい行動規範をきちんとつけていかなくてはならないのです。

児童への声掛け例

掃除を一所懸命する子は、どんなことにも一生けん命にやれる子だから、中学校に行ってからすごく伸びる場合が多いです。反対に、15分程度の掃除をごまかしたり、サボろうとする子は、めんどうなことは全てごまかすようになるから、中学に行ってから成績が落ちることもよくあるのです。また、部活などやっても、上達しなかったり、レギュラーになれなかったりします。