行進・整列の大切さを納得さるために




行進・整列の大切さを納得させられますか?

全校朝会や全校集会のときに、 整列や行進がだらだらしていても「仕方がない…」と適切な指導をしていなくて、運動会の入退場練習のときにいきなり「どうしてきちんとできないんだ!」 と叱ったりしていませんか?

普段からきちんとした指導をしていなくて、特別なときだけ厳しい指導をするのは、おかしな
ことですし、かえって無駄な時間を費やすことになると理解しましょう。

新年度に新しいクラスの担任になったとき、初めての全校朝会のとき、整列や行進の仕方を厳しくチェックすべきです。何事も最初が肝心です。きちんとできていないときは、その場で即座に指導をします。

その後も、朝会・集会のたびに指導したことが、きちんと定着しているかを確認しています。 しかし、ただ単に「やりなさい!」 と言つても子ども達は真倹に取り組みません。特に高学年は納得しないと動きません。だからこそ、子ども達を真剣に取り組ませるための話術が必要になるのです。

どんな指導にも当てはまることですが、 子ども達をうまく乗せることができる話術の習得が、高学年の担任には特に必要不可欠です。

『行進なんて、何の意味があるの?面倒だ…。』という子を積極的に、もしくは集中して行進をさせる話術(指導力)あるのなら、他の場面でも、その話術は効果を発揮することでしょう。




行進を納得させてやらせる方法

一部ですがパターンに分けて説明します。

お手本編

どうして5年生と6年生が朝会のときに両端にいると思う?1年~4年生にお手本を見せるためなんだよ。どう?低学年の整列・足踏み・行進の仕方は上手じゃないよね。君たちの方がずっと上手にできるでしょ。それを見せてあげてよ。

進学編

中学に行くと、集合・行進整列の指導はものすごく厳しくなります。担当の先生は、体育専門、プロの体育の先生なんだよ。うまくできないと、1時間ずっと行進だけということもあるのです。ヘタしたら、次の授業でも…ということもあります。今のうちから、やっておいた方が絶対いいよ。『小学校で何やっていたんだ』って言われないようにね。

 運動能力編

行進が上手にできるためには、リズム感が良く、体の重心がぶれないことが必要です。そういう子は運動能力が高い子が多い。スポーツに必要な事は、リズム感とボディバランスがよいことです。それはこの行進で養えます。一週間に1回 (または2回)この行進をやることで、体幹力を伸ばし、リズム感をよくすることができる。行進が上手にできると運動能力もよくなるよ。

おかしいなあ。あれだけ運動ができるのに、行進がヘタってことは、実は運動能力低いんじゃないの?

また、足踏みのときに、「肩のラインが上下しない」「肩のラインが左右に揺れない」のがきれいな行進だとアドバイスしてみてください。見事にきれいな足踏みができます。そのまま、横をそろえることを意識させるときれいな行進ができます。

子ども達の琴線に一番響くのは、運動能力に関係づける説明です。