特別活動の目標・ねらい・評価




特別活動の目標

特別活動の目標は、学習指導要領で「望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図るとともに、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築こうとする自主的、実戦的な態度を育てる。」とある。本来、望ましい集団活動を通して身につけるべき資質や能力の中で、人間関係を築く力の育成を重視し、「為すことによって学ぶ」という特別活動の特質を踏まえ、道徳的実践の指導の充実を図っている。

また、集団の一員として、目標を持つこと、将来に夢や希望をもって現在の生活を改善しようとすること、人権を尊重すること、など自己の生き方についての考え方を深め、その大切さを認識できるようにすることを目標としている。この特別活動の目標は学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事の四つの活動の総括目標である。




特別活動のねらい

学級活動のねらい

それぞれ内容ごとにまとめるとまず、学級活動のねらいは、学級を単位として、学級や学校の生活の充実と向上を図り、健全な生活態度の育成に資する活動を行うことである。

その内容とは、大きく分けて二つあり、学級や学校の生活の充実と向上に関することとして、学級や学校における生活上の諸問題の解決・学級内の組織づくりや仕事の分担処理などが一つ、日常の生活や学習への適応及び健康や安全に関することとして、基本的な生活習慣の形成・望ましい人間関係の育成・学校図書館の利用・学校給食と望ましい食生活の形成の二つに分けられる。

児童会活動のねらい

児童会活動のねらいとしては、学校の全児童をもって組織する児童会において、学校生活の充実と向上のために諸問題を話あい、協力してその解決を図る活動を行うことである。その内容は代表委員会・児童会集荷委員会・各種委員会活動があり、運営は主として高学年の児童が行う。

クラブ活動のねらい

クラブ活動のねらいは、学年や学級の所属を離れ、主として第四学年以上の同好の児童をもって組織するクラブにおいて、共通の趣味・関心を追求する活動を行うことである。その内容はクラブの計画・運営に関する話し合いの活動、共通の趣味・関心を追求する活動、クラブの成果を発表する活動がある。

学校行事のねらい

学校行事のねらいは全校または学年を単位として、学校生活に秩序と変化を与え、集団への所属感を深め、学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うことである。内容は儀式的行事、学芸的行事、健康安全・体育的行事、遠足・集団宿泊的行事、勤労生産・奉仕的行事がある。

特別活動の評価

特別活動の評価において、最も大切なことは、児童一人一人のよさや可能性を積極的に認めるようにすると共に、自ら学び自ら考える力や、自らを律しつつ他人と共に協調できる豊かな人間性や社会などで生きる力を育成するという視点から評価を進めていくことである。そのために、特別活動の各内容での評価の観点・方法を「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の四つの方向から示す。

学級活動においての関心・意欲・態度

学級活動においての関心・意欲・態度の面での評価の観点は、学級や学校生活の充実と向上を目指して、学級内の組織づくりや、仕事の分担処理など、身の回りの諸問題に関心を持ち、友達と協力して意識的に取り組もうとしているか、生活や学習への適応及び健全な生活態度を身につけるために、自己のよりよい生活を目指そうとしているかという点だ。

思考・判断では学級の一員としての自覚を持ち、友達と協力しながら学級や学校の生活の充実と向上を目指すことを考え判断しているかどうか、である。

技能・表現では話し合い活動において、自分の考えを発表し、友達の考えと比較したり、役割を分担して活動できるかという観点である。知識・理解では、話し合いの活動や係・集会などの実践を通して、学級内の組織づくりや生活上の諸問題の解決法を理解しているか、である。

児童会活動においての関心・意欲・態度

次に児童会活動について述べる。関心・意欲・態度では学校の一員としての自覚を持ち、友達と協力しながら学校生活の充実と向上を目指して取り組もうとしているかという点だ。

思考・判断については、全校的な立場に立って児童会活動の充実と向上を目指し、諸問題の望ましい解決を考え、自己の役割を考え判断しているかという点だ。

技能・表現では学校生活の充実と向上を目指し、委員会活動や集会活動を進めるために必要な技術を身に付け、それを生かしたり工夫したりしながら表現することができるかという点だ。

知識・理解においては児童会活動を充実するための代表委員会や委員会活動、集会活動の役割やそれらの集団活動を進める基礎的事項を理解しているかどうかだ。

クラブ活動においての関心・意欲・態度

次にクラブ活動について述べる。関心・意欲・態度では自ら興味・関心に基づいた課題を設定し、友達と協力しながら意欲的に活動に取り組もうとしているかどうか。

思考・判断においては友達と協力しながらより良い活動とするために、創意工夫して活動内容や活動方法について考え、判断しているか。

技能・表現では、共通の興味・関心を追求する活動を行うため、活動計画を立案し、実践するために必要な技能を生かしながら表現することができるか。

知識・理解については、自らの興味・関心に基づいた活動の計画や実践方法など、クラブの集団活動の進め方に関する基礎的な事柄を理解しているかどうかだ。

学校行事においての関心・意欲・態度

最後に学校行事についてである。関心・意欲・態度では、互いに祝いあい、励ましあい、喜び合い、共に苦楽をし、厳粛な気持ちで新たな生活への希望や意欲をもって活動しているかどうか。

思考・判断では行事の意義や狙いを踏まえ、自分のあり方や集団での規律などについて考え、判断しているかどうか。

技能・表現では厳かな機会を通し、集団への所属感を深め、気品ある態度で参加しているかどうか。

知識・理解では各行事の意義やねらいを理解し、場や雰囲気に即した厳粛で清新な気持ちを持って参加する活動の仕方を理解しているかである。

以上の観点から観察法を用いひとりひとり個別に評価していく。