初任者研修レポート課題その③

初任者研修における講義内容とレポート内容を記載します。

参考になれば幸いです。数が多いので記事をいくつかに分けたいと思います。




信頼される教師として

研修を通して学んだこと

信頼される教師として、教師としての専門性を磨くことが大切であると学んだ。児童の目線になって考え、児童のよさや可能性を引き出すために、児童に興味をもつことが大切である。また総合的な人間力を高めるため、柔軟な発想や思考力を培うことが重要であり、自分の見解を広げるところから始まるとのお話があった。そのためには自分の足で様々な場所に行き、多くのことを体験するべきだと学んだ。

信頼される教師として授業力を高めることも重要である。授業を考える際、いただいた資料の「教育相談の姿勢を生かした授業の視点リスト」から授業を考えることもできる。今後はこの視点からも実践し見直しをしていく。




集団宿泊的行事の計画・実施について

研修を通して学んだこと

集団宿泊的行事について、引率する際の留意点や準備するものなどを具体的に学んだ。宿泊的行事などの学校行事において、行事を通してどのように児童が変わるかの視点をもたなくてはならない。初任者教員として単に年間行事の流れを把握するだけでなく、今後は目的や前後の児童の変化にも目を向けていく。また、実地踏査における見るべきポイントや留意点も学んだ。現地の状況や道程の安全確認、宿泊先での衣食住の各項目、周囲の施設の確認を行う。特に施設外で食事を行う際はアレルギー対応を丁寧に確認していく。様々な項目があったため、抜けや落ちがないよう事前にチェックリストを作成し一つ一つ確実に確認していく。

学習指導案作成のポイント

研修を通して学んだこと

学習指導案の作成のポイントを授業づくりの観点から学んだ。

授業の構想を考える際、まずは学習指導要領や教育課程上の位置付け、年間指導計画による位置付けを確認する。

次に現在の児童の実態を把握する。児童の実態を把握するために、本研修では現在の学級の学習における良い点・悪い点を箇条書きに書き出し振り返った。またその他に学力調査やワークシート、アンケートなど様々な方法から実態を把握することができることを学んだ。その際に実態を割合など数値で表して書くと分かりやすい。授業後の児童の変化として、この割合の変化を活用することで授業の評価にも活用することができる。

次に実態を踏まえ、どんな力を身に付けさせたいか、目指す児童像を明確にする。現在の実態から目指す児童像に向けて、指導していく過程を具体的な方法として考えていく。具体的な方法には教材や指導の工夫がある。教材は授業で扱う教具や資料・人材、学習環境をどのように活用するかも考える。指導の工夫を考える際、注意すべき点は活動主体にならずに、目指す児童像に向けて「何のために」を常に考え方法を考えていく。

 また、予想される児童の反応を含め、授業のシミュレーションを行うことも大切である。学習内容の理解を深めるためには具体物などを使い指導していくことが必要である。

 研究授業に限らず日頃の授業でも、教材研究や授業の流れを作るだけではなく、児童理解を深め、目指す児童像を明確にし、授業の工夫を考えていくことを実践していく。

小中学校の課題

研修を通して学んだこと

小学校1年から6年の子どもの成長は非常に大きい。そこでの重要な発達段階に関わる者として、教師は「3つの視点」を大事にする必要がある。

子どもを見る視点

教師は、日々子どもたちとの関わりをもつ中で様々な能力のある子どもがいることに気付くことが大切である。子どもたちは、悪いことをすれば誰にでも叱るという公平な判断を教師に求め、一所懸命に勉強を教え、積極的に関わりをもとうとしてくれる教師を好む。そのためには、どのような教師になりたいのか自分自身でしっかりと考えることが重要である。

保護者と共に子どもを育む視点

第一次オイルショックの時、子ども服市場の需要は縮小しなかった。その事実が表しているように、親には、「我が身を削ってでも」という子どもへの強い想いがあることを忘れてはいけない。学校で過ごす子どもたちの様子を保護者に伝え、子どもの成長を支援していくことが大切である。

教師としての視点

子どもは、教師である自分を映し出す鏡であることを忘れずに過ごすことが大切である。そのためには、クラスの子ども一人一人から学び、一瞬の表情や言葉、仕草にも気を配っていくことが重要である。

職務に生かそうと考えていること

初任者としての一年間、以下の三つの点に意識を向けて、学校の子どもたちや職場の先生方と関わっていきたいと考えている。

子どもたちと関わる時間を大切にする

授業以外の場面で子どもと積極的に関わることで、授業では見ることのできない子どもの一面や、子ども同士の関係性を知ることができると考える。子どもの個性に気付くため、学校生活全体を通して把握できるようにしたい。

組織の一員として働く

学校は一人で仕事を進めているわけではなく、組織として成り立っていることを忘れずに、行動する。私が担当する校務については、同じ担当の先生方に指導いただき、早く覚える。また、それ以外の校務についても、先生方の動きを見ながら、一緒に行うことで覚えていく。

謙虚に学ぶ

分からないことばかりで戸惑ってしまうことや、不安を抱いてしまう場面が今後増えていくと思われる。そのような場面でも悲観的に考えず、むしろその場面こそが多くのことを学べる機会であると考え、指導を受けるようにする。自分の中に新たな気付きや発見を吸収できる機会だと肯定的にとらえ、謙虚に学んでいきたい。

教育公務員としての人権感覚

研修を通して学んだこと

人権教育についての考え方、人権課題に関する実践を指導事例や参考資料から学んだ。

人権教育についての考え方

人権教育の目標は、児童の発達段階に応じ、人権の意義・内容の重要性について理解し、自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるようになることである。またそれが、様々な場面や状況下で具体的な態度や行動に現れ、人権が尊重される社会づくりに向けた行動につながるようにすることである。

人権教育の目標を達成するためには、人権教育を通じて育てたい資質や能力を明らかにし、学校の教育活動全体を通じて取り組むことが必要であることを学んだ。年間指導計画を確認しながら、以下の3つの側面の資質や能力を伸ばしていけるようにしたい。

①知識的側面:人権や人権擁護に関する基本的な知識を確実に学ぶ。

②価値的・態度的側面:人権がもつ価値や重要性を直感的に感受し、共感的に受け止めることができるような感性や感覚を育成する。

③技能的側面:自分と他者との人権擁護を実践しようと意欲や態度を実際の行為に結び付ける実践力を育成する。

人権教育に関する実践

朝の健康観察、授業中や給食などの生活場面において、児童の「変化」をとらえ記録していくことだけでなく、「虐待を受けたと思われる児童」に対して、学校内で組織的な対応をすることが重要である。

職務に生かそうと考えていること

 「いじめは、学級での身近な人権問題」という言葉を聞き、中学生がいじめによって自殺した事件が頭に浮かんだ。人権侵害である「いじめ」を絶対に許さないという毅然とした態度をとることや、予防的な指導をすることが必要だと学んだ。児童虐待の早期発見になると思い、顔の傷についての問いかけや、体育着に着替えるときの体の変化に目を向けている。そのために、日々自分自身の言動や態度を見つめ直していくことや、児童一人一人をかけがいのない存在として尊重し、児童のよさを積極的に見つけ、ほめたり、はげましたりするなどする中で、安心して過ごすことのできる人間関係や学級を築いていくことが大切だと思う。「自分は大切にされている」という気持ちを児童が思えるように、一人一人の児童をよく見て、話をするなど、児童との関わり合いを大事にしていきたい。