初任者研修レポート課題その①

初任者研修における講義内容とレポート内容を記載します。

参考になれば幸いです。数が多いので記事をいくつかに分けたいと思います。

 




中学校教育の課題と望ましい教師の在り方

研修を通して学んだこと

懲戒・体罰に関する考え方での指導と称した体罰事例

体罰をしてはいけないという知的理解はあるが実際の行動とは異なる点。暴力・暴言・不適切な指導・行き過ぎた指導等、理解はしていても事実体罰問題は消えていない。更なる問題点として、常態化や厳しい指導の一環として周囲から受容されている事例があることが挙げられた。体罰という手法により育てるという考え方は誤りであること。本講義は部活動のものであったが、選手を児童に、指導者を教員に置き換えることで小学校教育に適用すること。

職務に生かそうと考えていること

指導者の心得として「十の自戒」

とくに、「人は信頼する人からしか学ばない」と「自分の過去の実績や経験に頼らず未来を見るべし」という2つの言葉に感銘を受けた。児童からの信頼を得るために何をすればいいのか。児童理解はもちろんのこと、ひきつける授業展開のための教材研究は欠かせないものであるため、時間をかけていきたい。また、「よき指導者像をもとめて」というLeaderの頭文字をとった教師像の模範でも「児童の声をきくこと」というものが一番初めにきているため、まずは児童の話をよく聞くことを心がけていきたい。




小学校教育の課題と望ましい教師の在り方

研修を通して学んだこと

現在の小学校での課題を把握すること。

学校課題を理解するために、生徒を知る(様々な方法で)、保護者を知る、教職員を知る、地域を知ることで様々な観点から課題をつかむ。

職務に生かそうと考えていること

現在の課題把握のために、様々な点に目を向ける。

まずは、授業中や休み時間において、教室・校庭等で児童に目を向け、児童理解に努める。様々な方法とご指導あったので、見ることに関しても、行動・言葉遣い・人間関係と様々な視点で観察する。見るだけでなく、話しかけたり、何があったか聞き取ることでも情報をあつめる。

いじめや体罰の根絶について

研修を通して学んだこと

教職員一人一人に求められていることとして

いじめを未然に防止するためにすべての児童に対して継続的な働きかけが重要。また早期発見には定期的な調査や、ささいな兆候(ふざけのようにも見えるような気になる行為等)にもアンテナを保つこと。そして一人で抱え込まずに組織的に対応していくこと。

職務に生かそうと考えていること

継続的な働きかけが必要なため、他人を傷つける言動や行為はその場で指導することを実践していく。特に口の悪い児童に対しては、妥協せず根気よく指導していく。また、ささいな兆候を常に気にかけるため児童理解をしっかりと行う。組織として対応していくために、報告・連絡・相談といった基本的な連携を密に行っていく。

「接遇・マナー」について

研修を通して学んだこと

接遇の重要性

接遇の基になるエチケットの基本精神には「周囲を不快にさせない」「周囲に迷惑をかけない」「相手に敬意を表す」がある。自分主体ではなく、相手主体で考える。そのため、自身のなかにある思いやりや親切心を挨拶や表情、身だしなみとして形であらわすことがコミュニケーション能力の基礎となる。

素晴らしい接遇をするためには、「思いやりの心」「接遇の知識・技術」「TPO」を身につけていることが必要である。さらにクッション用語も取り入れられるとよい。クッション用語とは用件があるときに添える「恐れ入りますが」、「お手数をおかけしますが」といった一言である。それを入れることで自分の思いやりの心を相手に伝える形となり、良好な人間関係を構築する要素となる。

素晴らしい接遇を行うことで組織のイメージアップ、また質の高い人間関係を構築でき、結果的に仕事が効果的かつ効率的に行えるようになる。

第一印象を良くする

第一印象を決定づける大きな要因として挨拶がある。この研修では、挨拶は最高の敬意表現であり、コミュニケーションの基本でもあるという話があった。ポイントとしては笑顔とアイコンタクトである。目を合わせお辞儀をし、もう一度目を合わせることで丁寧な挨拶となる。

職務に生かそうと考えていること

良好な人間関係を築く

社会人としてコミュニケーション能力は重要である。具体的にどんな効果があるのか考える良い機会となった。相手の気持ちを考えて接することが重要であるため、自分の中の考え、気持ちを具体的な形に表し、常に思いやりの心をもって接することを実践していく。要件がある場合には相手の仕事を中断させているという気持ちをもち、クッション用語を意識して使用する。また、正しい敬語を使えるよう少しずつ言葉遣いも改善していく。

保護者への対応も、教員としての自覚をもち、基本的な挨拶や表情、身だしなみに気を配ることを実践していく。

明るく良い第一印象を目指す

丁寧な挨拶として今まで意識していなかった挨拶後のアイコンタクトは今後意識して実践していく。また児童に対しての挨拶では、「目を合わせる」「元気よく」を実践していき、児童のモデルとなるということを意識する。

体育実技研修「水泳指導」

研修を通して学んだこと

浮けるようになるために

 水に慣れていない児童は水に対する恐怖から体に力が入り硬直する。硬直することで浮くことができず、さらなる恐怖心を生んでしまう。本研修では水が怖く泳げない児童の気持ちになって体験する活動も多くあった。恐怖心をなくしていくためには浮けるようになることが必要である。浮くためには息ごらえと脱力が必要であることを体験した。息ごらえとは深呼吸をしたのち、口から大きく息を吸い、息を止めることである。肺に息をためた状態で顔を水につけて水に慣れていく。段階的に時間をかけて水に慣れさせていき、指導をしていくことが必要だと学んだ。

安全を確保するために

 本研修は水泳事故防止についてと泳法指導の2つであった。

プールでの指導は重大事故につながる危険性が内在するため安全配慮を徹底することが不可欠である。事前に点検を行うことで快適で安全な学習環境を維持する。指導中には複数教員が目を配り、死角を作らない監視体制を敷くことが必要である。

人員点呼にはバディシステムを使い、安全を確かめ合う。またバディシステムには、学び合いを通して学習効果を高めることや、人間関係を深め合う等の意義も含まれていることを学んだ。

職務に生かそうと考えていること

浮くための脱力を身に付けさせる

泳げない児童は水に恐怖を感じているため「浮くことができる」という安心感を体験させ水に慣れさせていく。児童の実態に合わせ、水しぶきに慣れる、という簡単な項目から、顔を水に付けるというように段階的に指導していく。 

児童を水に浮かせる手立てとして脱力させる活動がある。脱力しているかどうかは腕を支えればわかりやすいことを体験したため、児童に自分の腕を持たせ、力の入り具合を確認しながら指導していく。

確実な安全管理を行っていく

プールでの指導に入る前には、プールの安全の確認、付属施設・設備の点検を事前に行っておき、安全な学習環境を維持する。また、監視をする際には危険性の高い箇所や児童の動きが見えにくい箇所に注意を払う。具体的には人と人が交錯する場所や水位が深くなる場所、監視者の直下に特に留意する。