小学校国語科の年間カリキュラム例【第1学年】2学期

前後の学年とのつながりを意識した国語科年間カリキュラムのまとめです。

年間指導計画を作る時や、全体とのかかわりを把握するときにお使いください

3学期制の2学期分となります。




単元名 「あるけあるけ/木」

実施時期(時数)

9月(3)

単元の目標

○詩を声に出して読み、言葉の響きを楽しむ。

評価規準

(関)詩に興味をもち、楽しんで音読しようとしている。

(読)はっきりした発音で音読している。

言葉の響きを楽しんだり、様子を想像したりしながら音読している。

下学年等での既習事項

幼稚園教育要領

○生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。

第1学年

・あめですよ

○言葉のリズムを楽しんで読む。

・あひるのあくび

○言葉のリズムを楽しみながら詩を音読し、五十音表について理解する。

円滑な接続への留意点

○何度も音読をし、言葉の響きやリズムを楽しめるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

「しを読もう」

・いろんなおとのあめ

・空にぐうんと手をのばせ

○詩を声に出して読み、言葉の響きを楽しむ。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・「あるけあるけ」を読んで、音読の工夫を話し合う。工夫を取り入れたり体を動かしたりしながら音読する。

・「木」を読んで、自分が木だったらと想像したことを話し合う。そのことを踏まえて音読する。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・「あるけあるけ」「木」のどちらかを選び、音読を発表し合う。




単元名 「はなしたいな ききたいな」

実施時期(時数)

9月(5)

単元の目標

○夏休みの出来事の中から伝えたいことを話す。話を聞いて感想を述べたり、質問したりする。

評価規準

(関)夏休みの思い出を楽しく話したり、聞いたりしようとしている。

(話聞)夏休みの出来事について、3文程度ではっきりと話している。友達の話を、興味をもって聞いている。

下学年等での既習事項

幼稚園教育要領

○人の話を注意して聞き、相手に分かるように話す。

○自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。

第1学年

・みんなにつたえよう

○みんなの前で丁寧な言葉遣いで話すことに慣れる。

・こえのゆうびんやさん

○話をしっかり聞いて、他の人に正しく伝える。

円滑な接続への留意点

○相手意識をもって話すことができるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・話したいな、とくいなこと

○聞く人に伝わるように順序よく話す。友達の話を興味をもって聞く。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書の観点を手がかりに、夏休みの出来事を思い出す。

・教科書の話例をもとに、話し方や質問の仕方について知る。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・夏休みの出来事の中からみんなに話したいことを選び、どんなことを話すか考えて練習する。

・夏休みの思い出発表会を開き、思い出を話したり、話を聞いて質問したりする。

単元名 「かぞえうた」

実施時期(時数)

9月(5)

単元の目標

○漢字に対する興味・関心をもち、漢字を正しく読み書きする。

評価規準

(関)漢数字やものの数え方に興味をもち、漢字を使おうとしている。

(読)「かぞえうた」を、言葉の意味を考えながらリズムよく音読している。

(言)漢数字の読み方、書き方を知り、正しく使っている。

下学年等での既習事項

幼稚園教育要領

○生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。

第1学年

・あひるのあくび

○言葉のリズムを楽しみながら詩を音読し、五十音表について理解する。

円滑な接続への留意点

○初めて漢字を学習するので、「かぞえうた」を繰り返し音読し、楽しく取り組めるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・かん字の書き方に気をつけよう

○漢字の筆順と画数について理解する。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・「かぞえうた」を音読し、漢数字や助数詞について気付いたことを発表する。教科書で漢数字の読み方や書き方を学習する。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・自分の「かぞえうた」を作って、漢数字やものの数え方に親しむ。

・学習した漢字を使ってクイズやゲームをする。

単元名 「おもいだしてかこう」

実施時期(時数)

9月(5)

単元の目標

○経験したことを思い出して、会話を取り入れて文章を書く。

評価規準

(関)経験したことをよく思い出して伝えようとしている。

(書)文と文の続き方に注意して、経験したことが分かるように書いている。会話を取り入れて書いている。

下学年等での既習事項

幼稚園教育要領

○したり、見たり、聞いたり、感じたり、考えたりなどしたことを自分なりに言葉で表現する。

○日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう。

第1学年

・よんでねきいてね

○自分の経験を短い文で書いて相手に伝える。

・こんなことしたよ

○経験したことから題材を選び、文章に書いて知らせる。

・えにっきをかこう

○生活の中で経験したことを絵日記で伝える。

円滑な接続への留意点

○会話文の書き方について、拡大した原稿用紙を提示して丁寧に指導する。

上学年等での学習事項

第2学年

・「お話カード」を書こう

○読んだ本について、簡単な感想を書く。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書の文例をもとに、どんなことを書くのか、また、「」(かぎ)の意味や使い方などを知る。

・最近の出来事の中から楽しかったことやうれしかったことを思い出し、書くことを決める。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・そのときの様子が伝わるようによく思い出し、会話を取り入れて文章を書く。

・書いた文章を読み合い、感想を述べ合う。

単元名 「かんじのはなし」

実施時期(時数)

9月(5)

単元の目標

○漢字の成り立ちに興味・関心をもち、漢字を正しく読み書きする。

評価規準

(関)漢字の成り立ちに興味をもち、漢字を使おうとしている。

(読)一つ一つの漢字の成り立ちを読み取り、それを基に他の漢字の成り立ちを考えている。

(言)漢字の読み方、書き方を知り、正しく使っている。

下学年等での既習事項

幼稚園教育要領

○生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。

第1学年

・かぞえうた

○漢字に対する興味・関心をもち、漢字を正しく読み書きする。

円滑な接続への留意点

○漢字に興味をもてるように、絵や記号を使って、成り立ちを分かりやすくまとめる。

上学年等での学習事項

第2学年

・かん字の書き方に気をつけよう

○漢字の筆順と画数について理解する。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・「かんじのはなし」を読んであらましをつかみ、何が書かれているのかを話し合う。

・象形の部分と指事の部分に分けて、それぞれの漢字の成り立ちを読み取る。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・習った漢字の使い方を考えて文を作る。

単元名 「「おはなしをたのしんでよもう」サラダでげんき」

実施時期(時数)

10月(15)

単元の目標

○人物が登場する順序に注意し、だれが何をしたかに気を付けて読む。

評価規準

(関)お話に興味をもち、楽しんで読もうとしている。

(読)人物の登場する順序や人物の行動に気を付けて、想像を広げながら読んでいる。

(書)伝えたいことをはっきりさせて、手紙を書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

・おおきなかぶ

○様子を想像しながら、お話のおもしろさを楽しんで読む。

円滑な接続への留意点

○吹き出しや動作化を取り入れ、登場人物の様子や行動を読み取りやすくする。

上学年等での学習事項

第2学年

「人物のようすや気もちに気をつけて読もう」

・名前を見てちょうだい

○場面に気を付けて、人物の様子や気持ちを読み取る。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・人物が登場する順序に気を付けて物語を読む。

・人物の行動・会話から、だれがどんなことを教えてくれたのかを読み取り、ノートに整理する。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・サラダに入れる物をりっちゃんに教えてあげるつもりで、手紙を書く。

・書いた手紙を発表し合い、学習を振り返る。

単元名 「かたかなをかこう」

実施時期(時数)

10月(3)

単元の目標

○片仮名の書き方を理解し、片仮名表記をする言葉を集めて短文を書く。

評価規準

(関)片仮名に関心をもち、片仮名で表記する言葉を集め、書こうとしている。

(書)語と語の続き方に気を付けて、つながりのある文を書いている。

(言)片仮名の表記の仕方を理解し、片仮名で表記する言葉を書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

・じをかこう

○言葉や文字に関心をもち、平仮名を書く。

・かぞえうた

○漢字に対する興味・関心をもち、漢字を正しく読み書きする。

円滑な接続への留意点

○平仮名と似ているところや違っているところを話し合い、興味をもって取り組めるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・声に出してみよう

○音節と文字との関係や、アクセントによる言葉の違いについて理解する。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・既習教材の中から片仮名の言葉を探したり、教科書にある片仮名の言葉を使って短文を書いたりする。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・身近なものの中から片仮名で表記する言葉を集めて短文を書く。

単元名 「わたしのはっけん」

実施時期(時数)

10月(11)

単元の目標

○身の回りのものをよく見て、気付いたことを文章に書く。

評価規準

(関)観察したことをカードや文章に書き、伝えようとしている。

(書)動植物の様子をよく観察して、書くために必要な材料を集め、言葉や文のつながりを考えて文章を書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

・おもいだしてかこう

○経験したことを思い出して、会話を取り入れて文章を書く。

円滑な接続への留意点

○書く材料となる視点を分かりやすく例示する。

○見本となる文章を例示する。

上学年等での学習事項

第2学年

・よく見て書こう

○観察して、気付いたことを詳しく書く。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書の例をもとに、「はっけんカード」の書き方を知る。

・身の回りから友達に教えてあげたいものを見付けて、観察して気付いたことを「はっけんカード」に書く。

・教科書の文例を参考に、「はっけんカード」を使って文章を書く。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・書いた文章を発表したり、友達に読んでもらったりして、感想を交流する。

単元名 「「のりもののことをしらべよう」いろいろなふね」

実施時期(時数)

11月(13)

単元の目標

○書かれている内容を事柄ごとに正しく読み取る。

評価規準

(関)乗り物に興味をもち、進んで調べようとしている。

(読)書いてあることを正しく読み取り、観点に沿って大事な言葉を抜き出している。

(書)読み取ったことや本で調べたことを、観点に沿って簡潔にまとめている。

下学年等での既習事項

第1学年

・どうやってみをまもるのかな

○書かれている内容を正しく読み取る。

円滑な接続への留意点

○文型を使い、自分でも同じような文章が書けるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

「どうぶつのひみつをみんなでさぐろう」

・ビーバーの大工事

○大事な言葉を探しながら、順序に気を付けて読み取る。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書の観点に沿って、それぞれの船について書かれていることを読み取って表にまとめる。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・好きな乗り物の本を読み、教科書の観点に沿ってメモをする。

・メモをもとにカードを作る。

・カードを掲示し、みんなで読み合って感想を交流する。

単元名 「「すきなものクイズ」をしよう」

実施時期(時数)

11月(8)

単元の目標

○伝えたいことをはっきり話したり、聞いたことについて質問したりして対話をする。

評価規準

(関)好きなものについて興味をもって話し合おうとしている。

(話聞)好きなものに関するヒントをはっきりと話したり、分からないことを質問したりしている。

(書)好きなものの特徴を説明する文章を書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

・はなしたいな ききたいな

○夏休みの出来事の中から伝えたいことを話す。話を聞いて感想を述べたり質問したりする。

円滑な接続への留意点

○相手意識をもって話すことができるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・聞き合おう、みんなのたからもの

○一つの話題について、知りたいことを尋ねて話し合う。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書を読んで、学習のねらいと流れを確かめる。好きなものをノートに書き出す。

・好きなものの特徴を考えて、カードに好きなものとヒントを書く。

・教科書の話例を読み、クイズの出し方や質問・応答の仕方を理解し、練習する。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・二人組で相手を変えながら、クイズを出し合って対話する。

単元名 「日づけとよう日をおぼえよう」

実施時期(時数)

11月(4)

単元の目標

○日付と曜日の呼び方や漢字表記を理解し、正しく読み書きする。

評価規準

(関)日付と曜日の呼び方と漢字表記に興味をもって使おうとしている。

(書)語と語の続き方に気を付けて、つながりのある文を書いている。

(言)日付や曜日の漢字を、正しく読んだり、書いたりしている。

下学年等での既習事項

第1学年

・かぞえうた

○漢字に対する興味・関心をもち、漢字を正しく読み書きする。

円滑な接続への留意点

○繰り返し練習するようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・主語とじゅつ語に気をつけよう

○主語と述語の働きを理解し、主述のそろった正しい文を書けるようにする。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・日付の呼び方と漢字表記を理解し、短文作りを通して正しく読み書きする。知っている行事や記念日などについて、日付の漢字を読んだり書いたりする練習をする。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・曜日の呼び方と漢字表記を理解し、短文作りを通して正しく読み書きする。カレンダーを見ながら、日付や曜日の漢字を読んだり書いたりする練習をする。

単元名 「じゅんじょよくかこう」

実施時期(時数)

11月(8)

単元の目標

○経験したことを思い出して、順序よく書く。

評価規準

(関)経験したことを思い出し、文章に書こうとしている。

(書)したことの順序に沿って、その時の様子や気持ちを思い出して書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

・わたしのはっけん

○身の回りのものをよく見て、気付いたことを文章に書く。

円滑な接続への留意点

○書く材料となる視点を分かりやすく例示する。

○見本となる文章を例示する。

上学年等での学習事項

第2学年

・できるようになったよ

○順序に気を付けて文章を書く。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・学習のねらいを確かめ、経験したことの中から書くことを決める。

・教科書の文例を読み、何がどんな順序で書かれているか確かめる。また、文の書き方や表記についても理解する。

・出来事の様子やそのときの気持ちを思い出し、文例を参考にして文章を書く。

・書いた文章を読み返し、必要に応じて修正する。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・書いた文章を交換して読み合い、感想を交流する。

単元名 「きいてつたえよう」

実施時期(時数)

12月(3)

単元の目標

○聞いた内容を理解して、人に正しく伝える。

評価規準

(関)相手の話を正しく聞き取って、他の人に伝えようとしている。

(話聞)注意深く聞いて指示の内容を理解し、他の人に正しく伝えている。

下学年等での既習事項

第1学年

・「すきなものクイズ」をしよう

○伝えたいことをはっきり話したり、聞いたことについて質問したりして対話をする。

円滑な接続への留意点

○相手意識をもって話すことができるようにする。

上学年等での学習事項

第2学年

・まよい犬をさがせ

○必要なことを落とさないように聞いて、メモを取る。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・教科書を読んで、学習のねらいと活動内容を確かめる。

・いろいろな指示を聞いて伝言しながら、聞いた内容を正しく伝える練習をする。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・聞いたことを正しく伝えるにはどんなことに注意したらいいかを話し合う。

単元名 「「いろいろなおはなしをよもう」おとうとねずみチロ」

実施時期(時数)

12月(17)

単元の目標

○様子を思い浮かべながら読み、いろいろなお話を読み広げる。

評価規準

(関)お話を楽しんで読もうとしている。

(読)読みたい本を選び、場面の様子を思い浮かべながら楽しんで読んでいる。

(書)語と語、文と文の続き方に気を付けて、お話のおもしろかったところを書いている。

下学年等での既習事項

第1学年

「おはなしをたのしんでよもう」

・サラダでげんき

○人物が登場する順序に注意し、だれが何をしたかに気を付けて読む。

円滑な接続への留意点

○吹き出しや動作化を取り入れ、登場人物の様子や行動を読み取りやすくする。

上学年等での学習事項

第2学年

「ばめんに気をつけて読もう」

お手紙

○場面ごとに人物のしたことや気持ちに気を付けて、お話を読む。

基礎的な知識及び技能の確実な定着を図る学習の例

・場面ごとに、チロの様子や気持ちを考えながら読む。読み取ったことが表れるように、チロの言葉を声に出して読む。

・「おとうとねずみチロ」の好きなところを見付けて、話し合う。

思考力、判断力、表現力や問題解決能力等をはぐくむ学習の例

・教科書を参考に、読みたいお話を探して読む。

・読んだお話のおもしろかったところを「おはなしカード」に書いて、友達と交流する。