生徒・児童指導について




生徒・児童指導の意義

生徒指導の意義は、個性尊重の上に立ってすべての児童生徒を対象とする、というを理解することが大切です。

生徒指導の基礎としての人間観

〇生徒指導は、人間の尊厳という考え方に基づき、一人ひとりの生徒を常に目的自身として扱う。

自己実現を助ける過程であり、人間性の最上の発達を目的とする。

〇生徒指導はすべての生徒を対象とする。

〇発達の全過程を通じ、学校生活の全般にわたって行う必要がある。

〇すべてにわたって計画的かつ組織的に行う必要がある。

〇生徒の個性のついての理解を前提として、生徒の発達の全過程においてすべての教師がこの任務に関係をもつ

学習指導の教育課程上の位置づけ

小学校学習指導要領 総則より

日ごろから学級経営の充実を図り、教師と児童の信頼関係及び児童相互の好ましい人間関係を育てるとともに児童理解を深め、生徒指導の充実を図ること

中校学習指導要領 総則より

教師と生徒の信頼関係及び生徒相互の好ましい人間関係を育てるとともに生徒理解を深め、生徒が自主的に判断、行動し積極的に自己を生かしていくことができるよう、生徒指導の充実を図ること

生徒指導の意義

生徒指導は、個別的かつ発達的な教育を基礎とするものである。
・一人ひとりの個別性・独自性に焦点を置く
・個人の発達課題に焦点を当てた指導を主にするべき

生徒指導は、一人ひとりの生徒の人格の価値を尊重し、個性の伸長を図りながら、同時に社会的な資質や行動を高めようとするもの
・生徒の人格を尊重する
・生徒の人格を多面的にとらえる。
・特性を生かしながら、集団や社会のよいメンバーとしての資質や態度・能力を発達させる。
・個性の伸長の意味を自由放任と混同しない。

生徒指導は、生徒の現在の生活に即しながら、具体的、実際的な活動として進められるべきである。
・生徒の人間性や生活、直面する問題などをあるがままに理解する。

生徒指導は、すべての生徒を対象とする。

生徒指導は、人格全体に対する援助であり、総合的な活動的である
・学校の教育活動すべての領域において行われる。




生徒・児童指導の領域

教育現場での実践としては非常に重要な事項です。2次試験での面接対策にもなります。

学業指導

学業の不適応解消、学習意欲高揚、望ましい学習習慣形成、学習環境整備・改善、各教科・科目等の選択などに関する指導等

個人的適応指導

生徒指導の中でも最も基本的な領域。情緒不安の解消、社会的不適応の治療、精神的健康の増進など、生活適応のための指導。

社会性・公民性指導

児童生徒が集団生活の中で社会性公民性を育成するよう、望ましい集団の形成、健全な集団活動集団への適応指導。

道徳性指導

主体的に進路を選択・決定する能力、積極的に社会にかかわっていく態度・能力を育成する。社会的・職業的な自己実現を図れるように指導援助する。また、自己理解促進、進路指導情報提供、啓発的経験提供、進路相談、進学・就職斡旋、卒業生に対する指導。

保健・安全指導

心身の発達健康の保持増進、保険衛生、男女の特質と相互の在り方、交通安全などに関する指導。

余暇指導

余暇・休暇における事故防止や行動規制に関する指導。余暇を自己の人生のために積極的に活用する態度の育成を目指す。

生徒・児童指導の方法

教育現場での実践としては非常に重要な事項です。

生徒・児童理解

生徒指導の対象となる児童生徒の能力や特性、その時々の心身の状態を的確に把握すること。
生徒指導は「生徒理解に始まり生徒理解に終わる」といわれる。

生徒児童理解の方法

観察

【方法】
自然のままの言動を観察記録する
【内容】
観察から得られたデータや外に現れた行動の背景にある特性などを把握する。

面接

【方法】
生徒と直接に話し合い、感じ方、考え方をとらえる方法。
【内容】
内容・話し方・表情から心情、判断力、態度、交友関係を把握していく。

質問紙

【方法】
あらかじめ準備した質問に回答させる方法。
自己評価・ゲス・フーテスト
【内容】
各種の特性や能力の把握のための設定が可能

作文

【方法】
児童生徒の生活体験・反省・意見・希望等を書かせる。
日記・道徳ノート
【内容】
日常の生活、交友関係、物事に対する感じ方・考え方などを読み取る。

個別指導の方法

教育相談

一人ひとりの子どもの教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、望ましいあり方について助言指導をすること。教育相談室が利用される。

カウンセリング

生徒指導における個別指導の具体的方法のひとつ

臨床的カウンセリング(指示的カウンセリング)

様々な心理検査による科学的診断にもとづいて、クライエントに指示・指導・助言を与え、問題の解決を目指す。進路指導や学業指導に有効

来談者中心カウンセリング(非指示的カウンセリング)

ロジャーズによって提唱されたカウンセリング方法。カウンセラーがクライエントひとりの人間として心から受容し、共感を理解する。

折衷的カウンセリング

指示的・非指示的カウンセリングを折衷したもの。カウンセリングの第1段階では非指示的方法を、第2段階では指示的方法によって問題解決を目指す。学校教育の場において有効とされる。